限りない追いかけっこ

 皆さんは、「勉強をすればするほどわからないことが増えた」と感じたことはないでしょうか?

 そんなときには「勉強法が間違っているのではないか」とか「自分に能力がないのではないか」と不安になると思います。しかし、キチンと勉強した上で「わからないとこが増えた」と思う分には心配いりません。

 なぜなら「わからないことは、わかっていることの周辺にしか存在しないから」です。

 知識が少なかったり、わかっていることが少なかったりする段階では、「知らない」「わからない」と判断することが少ないのです。勉強を深めていくとしばらくはその「知らないこと」「わからないこと」が減っていき、「知っていることが増えた」「わかることが増えた」と感じます。しかし、しばらくたつと、その「新たに知ったこと」「わかったこと」の周辺の「知らないこと」「わからないこと」が急速に気になりだします。

例)

何故、ザビエルは日本にきたのか?

→キリスト教を布教しに

→なぜ、キリスト教を布教しにきたのか?

→ヨーロッパで宗教改革があり、新教(プロテスタント)が信者を増やし、旧教(カトリック)は信者を減らしていた

→ザビエルは旧教なの?新教はなぜヨーロッパだけで満足をしたのか?

→はい、イエズス回は旧教です。新教は預定説だったから・・・

将来、学問を究めたいなと思ったときには常に付きまとう感覚です。学問の究極をつかんだと思ったら、その先に究極がにげていく…そして、それを追い求めて…の繰り返しです。

と、ここまでは一般論。

 高校の範囲(大学入試)は、内容は高度だとはいえ、有限です。究極との追いかけっこにもそのうちゴールが見えてくるはずです。

 不安でも諦めず光を求めて頑張りつづけてください。

東進の夏期特別招待講習