来年度受験 旧課程→新課程への大学受験の経過措置
2025年の大学入学共通テストより新教科「情報」が追加されます。
これは来年度より始まる新学習指導要領に対応したものです。
来春4月に新高1として新課程で学んだ学年が高3となり受験に挑むタイミングで、受験も新課程版に移行します。
ここで課題となるのは、万が一今年の大学入試が不本意で終わり、大学受験へ来年再チャレンジすることになった場合の浪人生です。なぜなら、現役の高3受験時には受験科目にない、「情報」を受験しなければならなくなるからです。(内容は高校時代に学んだ旧情報)
2025年の浪人生は実質的に負担増
2025年から始まる大学入学共通テストの出題について、大学入試センターは下記にあるように社会、数学は、浪人生向けの旧課程問題を作成し、理科は出題範囲を調整し、情報は旧課程範囲での出題で新設の問題を作成すると予告しています。
しかしながら、社会・数学はともかく、元々「情報」の対策をしていなかった浪人生にとって、実質的には負担増となります。
また、新教科「情報」の問題について、経過措置として出される浪人生向けの問題も初めての出題となることから、難易度の調整が難しく、新課程と旧課程の両者で平均点などが大きく異なってくる可能性があります。
この点も踏まえ、今後どういう措置を取るのか検討していくこととなっています。
このことから、今年の入試の現役受験生の多くは、現役進学志向がかなり強い年になると予想されています。