勉強のやる気が出ないときは勉強しよう(?)

 「勉強のやる気が出ない」というのはよくある悩みですよね。勉強に限らず、何かやらなければいけないことがあってもやる気が出なくてできない、「○時になったらやろう」「あと○分経ったら始めよう」というように先延ばしにしてしまうという経験をしたことはありませんか?

 私は高校生のときにやる気が出ず、なかなか勉強を始められないことがよくありました。大学生になった今でも課題をしなければいけないのになかなかやる気が出せず、期限ギリギリに提出するということがよくあります。やる気というよりも「やばい、もう時間がない」という危機感によってなんとか課題を終わらせているという感じです。やる気って自分の意思ではなかなか出せませんよね。ましてや、勉強のやる気なんてそう簡単に出せるものではありません。今回はそんな悩みを解決すべく、やる気がでないときの対処法を紹介します。

「勉強のやる気が出ない。そんなときは勉強しよう!」

えー、これだけでは何を言っているのかよくわからないですよね。詳しく説明します。やる気があるから勉強をするのではなく、勉強することによってやる気を出すという方法です。何かやらなければいけないことがあったとしてそれが今すぐに取り組める状況にあるとします。その場合、やる気がないというような気持ちの問題はいったん置いといて、物理的にそれに取り組むことが可能ならば、今すぐとにかくそれをやることが大切です。

 勉強のやる気がなくても勉強はできます。やる気は勉強に必須の条件ではないのです。ならば、とにかくやりましょう。ここで、「やる気がないのに勉強しても意味ない…」「質の低い勉強しかできないんじゃ…」と感じる人もいるかと思います。しかし、脳科学者の池谷裕二先生によると、人間は行動するからやる気が出る生き物なのだそうです。また、やる気なんて科学的にはそもそも存在しないという話もあります。勉強するためのやる気をどのように出すかなんてことを考える暇があるなら、勉強しろってことです。これを知ったとき、あれこれ考えずにとにかく勉強をすることが、勉強の悩みに対する最適解なのではないかと感じました。やる気は後からついてくるから、とにかく勉強を始めましょう。やる気で悩む必要なんか最初からなかったんですね。

 さて、勉強できない原因からやる気という要素が消えました。「やる気が出なくて勉強できない」から「勉強できない」という悩みに変わりましたね。この問題はどうすれば解決できるのでしょうか。「勉強ができない」には「勉強をやっていない」「勉強してもできない」という二つのパターンがあると思います。前者に当てはまる場合、先程のやる気の話でも出てきましたが、とにかくやりましょう。「いや、始めるまでができないんだ」という反論があると思うので、勉強を始めるための方法を紹介します。勉強を始めるためには、環境を整えることが大切です。「とにかくやろう!」と思っても、スマホなどの誘惑を断ち切ることは難しいです。ならば、もう勉強しかすることがない空間を作ればいいのです。スマホをいじれない、漫画やゲームもない、自分を勉強から妨げるようなものが一切存在しない空間を作りましょう。とはいっても、家ではそんなことできませんよね。なので放課後の教室であったり、学校や塾の自習室を使いましょう。勉強以外することがなくなれば、あとはとにかくやる、ただそれだけです。

 また、友達を誘って一緒に勉強することも有効ではないかと考えます。私は今も使う手段ですが、友達と一緒に勉強することで、「友達が頑張っているから自分も頑張ろう」という気持ちになれます。その気持ちになれたらあとは、とにかくやるだけです。しかし、この方法を使うときは注意が必要です。『友達と勉強する=喋りながら勉強する』というわけではありません。友達とはあくまで同じ空間で勉強するだけ、『勉強<おしゃべり』にならないように気をつけましょう。そして、後者の「勉強してもできない」とうもう一つのパターンですが、これは「勉強をやっていない」を乗り越えた次の段階の悩みですね。この悩みの解決方法ですが、勉強の仕方を変えてみましょう。しっかり勉強はしているのに点数が取れないというような場合、今の自分の勉強方法に問題がある可能性が高いです。今取り組んでいる勉強方法が自分にはあっていないため、勉強しても成績がなかなか上がらないわけですね。友達や学校、塾の先生に聞いたり、おすすめの勉強法などを調べたりしてみましょう。勉強の方法なんて人それぞれです。絶対に正解の勉強法なんてないので、人から聞いたり調べたりしたことを参考にしつつ、自分にあった勉強の方法を探していきましょう。

 今回は、「勉強のやる気がでない」という悩みについて、僕なりの解決策を伝えました。もちろん私が提示した解決策が誰にでもあてはまるとは言えないので、試しに実践する、参考にする程度のものとして捉えてください。他にも、勉強における悩みはたくさんあると思います。自分で何か悩みを持っているなら、それを自分のなかでとどめるのではなく、誰かに相談したり、解決策を調べたりして早めに解決することが大切ですね。