医薬科学類の紹介
こんにちは。2回目の投稿となります谷本です。今回は私の通う、金沢大学/医薬保健学域/医薬科学類が結構珍しいところなので、より詳しく紹介したいと思います。
概要
医薬科学類は1年時には基礎科目を学び、2年時に生命医科学コースと創薬科学コースに分かれてそれぞれ専門分野について学びます。いわば、生命科学科と創薬科学科が一緒になったような感じです。どちらも設置されている大学はほとんどないと思うので、とても珍しい学科です。
一部の専門科目は分野をまたいで履修することもでき、医学と薬学の専門分野が一緒に学べます。
どんな勉強をしているのか
普段は医学類や薬学類の人たちと一緒に解剖学や生物化学をはじめとした専門科目を学ぶことが多いですが、医薬科学英語・研究者養成・実習などは医薬科学類だけ、もしくはコースだけとなっていて10人前後で講義を受けることもあります。少人数なので全員と知り合いになれます。医薬科学類の最大の特徴は2年から研究室実習があることです。多くの大学では3年生から少しずつ体験して4年生から卒業研究で本格的に配属という形が一般的ですが、私の学科では1年早く、2年の間からいろんな研究室で体験して、3年の6月ごろから配属になります。その分研究に時間をかけられるので、より研究活動について学ぶことができます。
将来の進路
この学部の特徴として、研究者の育成を目的としているため、医師や薬剤師の国家資格の受験資格が取れません。
医師や薬剤師になった方が給料も高く安定するのでそっちの方が良いと思う人も多いのではないでしょうか。医学部や薬学部を卒業した人のほとんどが医師や薬剤師として働くため、研究分野に進む人が少なく、日本の研究力はどんどん低下していっています。また、その中で研究職に就きたい人の多くは大学院まで進学するので、医学部、薬学部で6年間学んだあとにさらに大学院で2、3年学ぶとなると経済的な理由などでハードルが高く敬遠されがちです。そういった問題を解決するために作られたのがこの学科です。そのため将来は研究職に就きたいと考えている人が多いです。
【こんな人におすすめです】
・医学、薬学に興味はあるけど将来医師や薬剤師になりたいというわけではない人
・研究や実験が好きで研究者になりたい人
簡単に医薬科学類について紹介しました。少しは分かったでしょうか。もっと詳しく知りたい人は気軽に聞きに来てください。