将来の夢は、「クジラ」!?

24日(金)は、雨風がひどく、部活後の帰宅や東進への登校時に困った生徒もおおかったことでしょう。金沢では石川県庁前の街路樹が強風で倒れたとのことでした。本日出勤したらみなさんの自転車も多く倒れていましたので、早速立て直しておきました。

今回書こうと思うことは、「言葉の役割」です。

みなさんを指導したり励ましたりすることが東進小松スタッフの役割ですが、こちらがよかれと思って伝えた何気ない言葉が、生徒には違った意味で伝わることもあるというのを自覚しながら、日々生徒と接しております。

代表的な言葉は、「こんな問題も解けないの?」という言葉です。全然勉強していない生徒で、親しい副担任・生徒の仲で、全然勉強していないことの証であることを伝えて、勉強を鼓舞するシチュエーションで伝えた場合は、生徒がそのまま受け止めてくれるかもしれません。

しかし、生徒が日々努力している中で、どうしても解けなくて助けを求めて質問してきた熱心な生徒に同じ言葉を伝えると、生徒にショックを与えてしまう場合もあります。

これは、ご家庭でも同じようなことが起こりえます。「大学は、あなたの思うように選んだらいいよ」と保護者様がお子様に伝えた場合に、「自分の進路を自由に選べるように尊重してくれている」と感じる生徒と、「自分の進路を一緒に真剣には考えてくれない」と内心捉える場合もあります。

昔、小学生を指導していた時に、休み時間に小学2年生の男の子に

「大きくなったら、何になりたい?」と聞いたところ、

「クジラになりたい!!!」

と目を輝かせて答えてくれたことがあります。

理由を聞くと、「大きいから、かっこいいもん」と。

つまり、私の「大きくなったら」を、「大人になったら」ではなく、

「体が大きくなったら」と、素直に受け止めて答えた可能性があるということです。

もちろん、純粋な気持ちで本気で将来クジラになりたかったかもしれないので、そこはほほえましく、それ以上、野暮なツッコミは、しませんでした。

これからも、生徒に言葉を伝えるときは、こちらが伝えたいことがちゃんと伝わっているかに気を付けたり確認しながら、「言葉の役割」を大切に、指導していきたいと思っております。