大学入学共通テスト 志願者数49万人余 現役生の志願率過去最高

 来月実施される「大学入学共通テスト」の志願者数は、前回からおよそ2万人減少し49万人余りとなりました。来年春に高校などを卒業する現役生の志願率は45.2%と過去最高となっています。

大学入試センター試験から代わって4回目となる大学入学共通テストは、
▽本試験が来月13日と14日の日程、
▽追試験が来月27日と28日の日程

で、全国864の大学などの入試に利用される予定です。

試験を実施する大学入試センターが5日、志願者数を発表し、前回から2万668人減少し、49万1913人となりました。

志願者数が50万人を下回るのは、大学入試センター試験だった1992年以来です。

来年3月に高校などを卒業する予定の現役生の志願者は41万9533人で、現役生の志願率は前回より0.1ポイント増えて45.2%と、センター試験を含めて過去最高となっています。来年から新課程での入試が始まることを見据え、浪人よりも現役進学を考える生徒が増えていることと、各大学で総合選抜や私大の指定校推薦の利用など、少子高齢化と大学の生き残り戦略をかけ、現役で優秀な人材を、なるべく早めに学力面だけでなく人格、適正面でも判断して確保したいという大学側の意向もあり、奨学金や特待制度の充実も含め、高校生が現役で進学する手段が拡大していることも、一因に挙げられます。

今回の試験では、新型コロナの位置づけが5類に移行されたことを受け、前回まで求められていた試験中のマスク着用は不要となり個人の判断となるほか、前回は47都道府県に設けられていた追試験の会場は、東京と京都の2か所に縮小されています。