志望校へのこだわり

何が何でも、その大学を目指す人の「強さ」

今回は、志望校への「こだわり」について書きます。

将来、みなさんが就く仕事の中には、ある一定の学部を卒業して国家資格に合格しないと、絶対に就くことができない仕事があります。その一番主たるものが、「医学部」です。昨今、医療系のAIが発達し続ける世の中で、レントゲン写真や検査結果等を一瞬で分析して病名や治療法を見つけ出す技術が日々開発されておりますが、実際にその患者の手術・治療・薬の処方等は、現行の法律が変わらない限り、医学部を6年間修学して国家試験を合格した「人」でないと、医療行為は行うことはできません。

人の命を預かる職は、ある特定の努力を重ね続け認められた、「医師」だけに与えられた資格であることに、今後の未来も揺るぎはありません。

それ故、昔からそうですが、本当に医学部を目指す受験生は、何が何でも医学部に行きたい気持ちが固まっている故に、なりふりかまわず必死に努力する生徒が多いのが現実です。全国のどの大学の医学部でも、難易度としては、その県・地域の大学の最難関にあたる故、たとえ現役合格を全力で目指しても、必ずしも全員が現役で合格するほど、甘い受験ではありません。都市部では、医学部専門予備校に1年間で数百万の授業料をかけて対策を行うところもあるくらい、医学部を目指す受験生は、ライバルも厳しい戦いに臨んでいます。

毎年、東進小松から医学部の合格者が誕生しておりますが、やはり医学部に合格してきた先輩たちは、東進小松での3年間、浪人も辞さず、人一倍並々ならぬ努力を重ねた生徒たちが多いのが、何よりの誇りです。

私の教え子に、現役時代に自治医科大学 医学部に心の底から行きたいと思って努力を重ねた生徒がいました。しかし、現実は厳しく、東進の門を叩いて学習を始めたのが高2からだったのが響き、何度も本人と面談して作戦を練り、ご両親交えての親子面談も何回も実施して計画を立て直して努力を重ねましたが、苦手な数学が合格者の点数に近づけず、やむなく浪人しました。

その生徒が高校を卒業して、浪人の生活を京都で始めてから2年後。校舎に一本の電話が入りました。

「先生、2年越しで、自治医科大学、合格しました!!!」

何よりもうれしい、報告でした。その生徒は、浪人後も、現役時代に私と立てた学習計画を続け、数学をいかに克服するかに丸2年を要し、浪人1年目も不合格でも決してもあきらめず、合格までたどり着いたとのことでした。そんな、「何が何でも医学部に行きたい」という強い意思の先につかみ取った合格に、本当に感動しました。

その後、石川県主催の、自治医科大学を目指す生徒への県別の説明会に、自ら志願して自治医科大学のすばらしさを語り、受験に向けて現役生が努力すべきことを、来る後輩のために語ってくれていました。とにかく医学部を目指すなら、高1から油断せず全力で実力をつけていってほしいと、後輩たちのために、熱く語ってくれていました。

みなさんも、この夏でオープンキャンパスで見聞きして気に入った大学・学部を、本気で目指す決断をして、本気で立ち向かっていってほしいです。そんな君は、絶対に、かっこいいですし、スタッフとして心から応援し、支えたいと思います。